光を基準にする根拠は何なのか?

 最初にことわりますが私は専門家ではないので、以下の記述は理解不足によるミスを含んでいる可能性が有ります。
 相対性理論の解説本を読むと、相対性理論は光を基準として組み立てられているように思える。で、この解釈が正しいとして、一つの疑問が浮かぶ。つまり、[ 光を基準としている根拠は何? ]という点。少なくとも、光を基準としている根拠について、解説されている本を見かけたことは無い。
 思うに、相対性理論というのは、

  • 光を基準と仮定して理論を組み上げてみた。
  • その理論で、概ね説明出来る事が判明した。
  • なので、光は基準で間違いないのだろう。

という事ではないのだろうか。又、光が基準では無かったとしても、光は基準ν( *1 )に限りなく近いだろうから、誤差範囲内である可能性が高い。で、以下の記事である。

光速超えるニュートリノ 「タイムマシン可能に」 専門家ら驚き「検証を」
2011.9.24

 名古屋大などの国際研究グループが23日発表した、ニュートリノが光よりも速いという実験結果。光よりも速い物体が存在することになれば、アインシュタイン相対性理論で実現不可能とされた“タイムマシン”も可能になるかもしれない。これまでの物理学の常識を超えた結果に、専門家からは驚きとともに、徹底した検証を求める声があがっている。
--以下略--
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110924/scn11092400300000-n1.htm

 光より本当に早いのかは、検証の必要が有ると思うが、仮に光より早かったとしても、単に基準が変わるだけだろうから、

  • e=mc^2 → e=mν^2

となるにすぎない。つまり、新しい基準νを超える事が出来ない以上、やはり、タイムマシンは作れないし、そもそも、新しい基準νを超える物が発見されたら基準が変わるので、結局はタイムマシンは作れない、という事のように思うのだが... 。どなたか解説して欲しい。
 但し、光より早く移動出来るのなら、過去を見る事は出来る。もちろん、無限に近い倍率の望遠鏡が有ると仮定しての話だが。
 又、理論そのものは[ c ≒ ν ]なので[ mc^2 ≒ mν^2 ]であろうから、誤差範囲内で正解に限りなく近い事には変わりない事となる。

補足

 実験にミスが有ったとかで、光速を超えていない可能性と、より早い可能性の両方が有るとかで、最実験の様子。但し、上記の解釈で問題無いのなら、多少の速度差は相対性理論の否定には繋がらない。で、光を基準にしている根拠は何?

*1:英語のvではない、ギリシア語のニューの小文字で、ニュートリノの記号。