ローマ建国紀元(AUC)
ローマ建国紀元というのが有るようだ。西暦にローマのイメージが有るので、あまり深く考えた事は無かったのだが、ローマはキリスト以前から有ったのだから、当然、西暦のハズもない。
今日、西暦が最も一般的だが、特定宗教起源という致命的な問題が有る。ローマ建国紀元は、特定国起源ではあるものの宗教起源ではないので、代案としては面白いかもしれない。
ちなみに、世界創造紀元というのも有るが、西暦と同様にキリスト関連。日本では皇紀というのもある。
2011年をローマ建国紀元と皇紀で表すと、以下のようになる。
- AUC 2764年
- 皇紀2671年
驚いた事にあまり差がないが、ローマは紀元前500〜700年くらいには、国家としての体裁がととのっていた様子なのに対して、日本の場合は3世紀以前は不明で、邪馬台国やヤマト王権は3世紀くらいと成っているから、実際には900年程サバを読んでいる事になる。つまり明確な時点を基準とすると、2011年は、おおよそ皇紀1771年くらいのハズ。
但し、ローマ側も明確なのは紀元前509年くらいまでで、帝政は紀元前27年くらいからとなるので、200年ほど差し引いた方が良いも知れず、その場合、2011年はAUC 2564年となり、ローマと日本の差は800年くらいとなり、結構大きい。
いづれにしても、元号は、そろそろ止めて欲しい。前後関係が掴めないので、ハッキリ言って不便極まりない。
所で最近、役所に手続きに行ったら、何と生年月日の項目に西暦が有るので、西暦に丸をして西暦を書いてだしたら、[ 元号 ]で出せとの事。おそらくは外国人向けに西暦の項目を用意したのだろうが、外国人なら西暦がOKで、日本人は[ 元号 ]というのは、差別ではないだろうか。