左利きは短命?

 以下のブコメを読んでいたら、左利きは短命という記載がみられた。

んな、まさか。どういう根拠だ。と、調べてみると提唱者は[ スタンレ・コレン ]なる人物のようで、という本が出ているようだが、[ データの恣意的な利用例 ]としても上げられているらしく、かなり眉唾。実際、以下のWebに左利きの寿命の調査例が掲載されているが、結構長生きしている方が多く、短命とは思えない。 又、上記Webを見ると

[カルフォルニア州の2875人の死亡診断書に対するアンケート結果 ]
と、記載されているが、

  • [カルフォルニア州]と地域が限定されている
  • [2875人]と母数が少なすぎ
  • [ 死亡診断書に対するアンケート ]と怪しげ。

等、これだけを見ても3ヶ所も疑問が浮かぶ( *1 )。
 そもそも、日常のストレスが原因というのなら、矯正時のストレスなどは、その比では無いだろうから、矯正の段階で寿命を縮める事となり、矯正は延命とはならない事になる。むしろ、ブコメにも記載したが、


[ 瞬間的な判断を求められる時に左右の判断が一瞬つかなくなる。なので、矯正は非常に危険 ]
この問題の方が余程寿命を縮める。矯正された方が全員同じ問題を持つ事になるのかは知らないが、ラジオ番組(日曜喫茶室)でも、有名人の方が同様の発言をなされていた。
 又、以下の記載にも見られるように、実際には、それほど不便では無いようにも思う。

左利きの人に会うたびリサーチしたら、狭いラーメン屋と自動改札が困るだけ( *2 )


id:senomama

 所で、世の中には左利き用は有るのに、右利き用が滅多に無いという事が有るのを御存じだろうか。その最たるものが、

だ。殆んどの机は右に引きだしが有る。で、ペンは当然右で持っている... おかしくは無いだろうか。右利きなら引きだしは左に有った方が、断然便利だ。そういう視点で見ると結構有る。例えば、

  • マウス

もそうだ、さすがに絵は右でないと無理かもしれないが、それ以外はCADも含めて、右利きとしては左の方が便利。所が、デフォルトは右だ。多分、こういうのは探せばいくらでも有る( *3 )。
 ちなみに私は、仕事では左でマウスを使用し、私事では右で使用している。ひとつには腱鞘炎になりかかったので負担を分散しようというものだが、むしろ、業務だと左の方が便利という事に尽きる。当然ダブルクリックは、どちらも人差指だ。これは本当に見事にミラー反転する。いわゆる鏡文字とは、こういうことなのかと納得した次第。

補足

 有る問題についてのみ、左利きの方が危険という主張は有る。感電だ。電気は手から入り身体を通って足から逃げる事となるが、左利きの場合は、その通り道に心臓が有るので、リスクが高いという理屈で、一応もっともらしくは思えるが、実際の所はどうなのだろうか。まあ、感電死そのものが多いとは思えないので、有意義な統計データが有るとは思えない。

補足2

 wikiによると、左利きが短命という科学的な証拠は無いとの事。

*1:これ以外にも幾つか疑問点は浮かぶが、それは記載されていない事による疑問で、肝心の書籍を読まないと判断がつかない問題でも有るので、割愛する。

*2:実際、改札口は不便。

*3:キーボドのテンキーも、右利きとしては左に有った方が便利だとう思うのだが。つまり、右利きとしては複雑な仕事は右、簡単な仕事は左とした方が便利だし効率的なのに、何故か全てを右に集中させる余り、左利きの方が便利な場合も有ると。そういう意味では、右でメモを取れるように、左に受話器を配置した電話器は良く出来ているように見える。が、言語解析は左脳の分担で、神経はクロスしている事から、受話器は右耳に当てた方が良いと言われている。つまり電話器は、本質的には左利き向けの機器なのだ。