ある地方紙とある地銀

 ある地方紙なのだが、[ 本県は ]とか[ 本県が ]という枕詞で始まる記事が多く、うざったい事この上ない。勿論、地方紙なのだから、[ 県内で、何々が有りました ]という事で、[ 県内で ]とか[ 地区で ]という言葉が多様されるのは普通だし、気にはならない。そうではなく、[ 本県は優秀だ ]という意味合いで、[ 本県は ]とか[ 本県が ]という言葉を多様しているのだ。精神的な余裕の無さを示しているようにも見え、正直、戦前の新聞か、何処ぞの後進国の新聞を読んでいるような気分。半世紀くらい感覚がズレているのではないか。
 で、翻って、自分が子供の頃に読んでいた地方紙はどうだったかというと、

もちろん、[ 道内で ]とか[ 管内で]という言葉は使用されていたが、[ 道が ]とか[ 十勝は ]などという記載は記憶に無い。
 それだけ[ 県が、県が ]と言っていて、肝心の県民はどうなのかというと、県外資本のお店でのショッピングが多く、[ お買い物は地元のお店で ]という意識は無い。ついでに記載すると、この地方の銀行がこれまた酷く使い難い、一歩県外に出たら、キャッシュカードが全く使いものにならない。今時、どこの地方銀行でも互いに提携していて、どこでも使えるのが普通なのにだ。提携したら顧客が離れるというものではないだろうし、むしろ不便なのだから、提携していな方が顧客離れを引き起こすハズだと思うのだが。
 県民性はどうかというと、河やダムが非常に多く、その河の上流は湿地帯のような雰囲気で、稲作に適した土地柄の様子で昔から裕福な事が伺え、それを反映してか温和な性格( *1 )。実際、県内の民俗資料館でも、[ 裕福という言葉の定義にもよるが、この辺一体は昔から裕福で、温和な人柄です ]という主旨の説明が有ったくらい。
 いづれにしろ、あの新聞と銀行はどうにかして欲しい。

*1:但し、それが原因なのか、そうではない性格の割合が他県より高い。