オーガニックレストラン

 昼食をどうしようかと思っていたら、オーガニックレストランが目に入ったので、食べてみる事にした。店内には生産者の写真が飾られるなど、如何にもという雰囲気。取りあえず豆腐のハンバーグ定食のような物と人参ジュースを注文したのだが、味の方はというと... 最低である。折角の素材がだいなし。例えば豆腐だが、掛かっているあんが甘ったるくて、折角の豆腐の風味もくそもあったものではなく、食べられたものじゃない。せいぜい合格点をあげられるのは人参のジュースくらいだが、これは料理ではない。ワイングラス風の物に入れられて洒落手はいるが、当然量も少なく、それでいて価格は1杯500円。ついでに言うとレモンも付いてこない。私自身はなくても美味しいとは思うが、普通は付けるだろうと。

 所で、[ 折角の素材がだいなし ]と記載したが、実は、その素材にも疑問符が残る。先の人参ジュースだが、非常に甘くて美味しく臭みもなかった。人参自体は本来甘いのだから別に変な所は無いように見える。実際、スーパの人参をジューサに掛けても、ほぼ同じ味のジュースが出来る。もう一度いう、[ ほぼ同じ味 ]である。つまり、最近の人参なら、スーパの人参でも甘くて美味しく臭みが無いのだ。しかし、昔の人参はどうだっただろうか。甘くて美味しいという点では変わらないか、それ以上なのかもしれないが、野菜特有の青臭さも相当きつかったように記憶している。そう、先のジュースは、昔の人参よりも最近の人参に近いように思えるのだ。

補足

 何が言いたいのかというと、厳選された素材と言えば、昔の如何にも野菜というを想像するだろうと... 。もっとも、そういう本物は、もはや作れないのかもしれない。例えば、トウキビ( *1 )は本物は全滅していて、作る事は不可能となっている。つまり、あの甘くて不味いハニーバンダムしか作れないというわけだ。もう二度と美味しいトウキビが食べれないとは... 。

*1:ちなみにトウキビは立派な標準語。方言では無い。