Last Exile. Fam, The Silver Wing.

 DVDが出ていたのでレンタル。ふーん。それにしても、前の作品でも感じていたのだが、ヴァンシップの不自然な飛行は、誰も指摘しないのだろうか。検索しても、不自然という記載は殆ど無い。ハリー・ポッタの箒の飛行の不自然さについては、結構記載が有ったと記憶しているが、あの箒とほぼ同じ飛行なのですが... 。
 まあ、この作品、科学・技術的な点では突っ込みどころ満載で、そんな所を気にしていたら、見られたもんじゃない。こういう作品を見ていると、日本人にSF( *1 )が不人気な理由がなんとなく見えてくる。やはり感性が主体の国民性では、ある程度の論理的整合性要求されるものは... と言う事なのだろう。そう言えば、ファンタジなんかも、外国の作品はある程度整合が取れているものなのだが... 。
 所で、Last Exileだが科学・技術だけでなく、戦術( *2 )・戦略・政治・社会・文化等々でもツッコミ所満載なのだが... 。

*1:念の為、記載すると、Last ExileはSFではない、しいて言えばファンタジだろうか。ちなみにWikiではSFに分類されているが、まあ、所詮はwiki。SFというのは、どんなに荒唐無稽だろうと、整合は取れているものである。こんな、ツッコミ所満載で全く整合の取れていないものはSFではない。尚、ファンタジとしてはまあまあであるが、勿論、SFとしては論外である。

*2:艦砲射撃がメインなのには呆れかえる。 戦艦に対しては、航空戦力で爆雷による雷撃戦を行うのが常識。事実、タチアナ嬢は、前作の初回で雷撃を行っているし、エンディング辺りでは、雷撃戦を行っている。又、本作でもシルヴィウスは雷撃戦を行っている。いずれにしろ戦艦主体なら、空母数隻で戦局を変える事が可能。最も通信機無しなので、索敵能力が半減するだろうから、そこら辺で空母の運用で難しい面が有るが。そもそも、戦艦が戦力として有効で有るというのは幻想で、航空戦力の存在の有無とは別に、元々戦艦などに存在意義は無いというのが最近の軍事的見解だったかと。例えば、小型艦艇による水雷(魚雷)での雷撃戦を想像してみれば良い。果たして、戦艦は耐えられるだろうか。つまり、戦艦同士での艦隊戦は、中世での名乗りを上げながらの一騎打ちの延長線上の発想で、純軍事的な発想ではない。別な言い方をするなら、相手が戦艦での艦隊戦を望んできたからといって、こちらも馬鹿正直に戦艦で相手をする義理はない。航空機又は小型艦船で、雷撃戦に持ち込めば良いだけの事。