帝国を継ぐ者 2

 最初はタイトルを[ 帝国を継ぐ者 ]の前作[ 天空の秘宝 ]にしようとしたのですが、半分くらいで飽きて後半は拾い読み。[ 帝国を継ぐ者 ]が、そこそこに読めたので、続けて前作を読んだのだが、さすがに中身の無い薄っぺらなエンターテインメント作品では、連続しての読書には無理があった。
 で、なんで[ 帝国を継ぐ者 2 ]なのかというと、タイトルと装丁だ。先ず装丁だが[ WONDER WORKZ ]となっていた。どこかで見たようなと思ったら、古典部シリーズの装丁(新版側)と同じ。どうりで、表紙が良かったハズだ。しかし、中身の無い小説に良すぎる表紙も困ったものである。まあ、逆になって、優れた作品が埋もれてしまうよりはマシなのですが。
 次にタイトルだが、原題は[ Imperial Bounty ]なので、直訳は[ 帝国の賞金 ]となるのに、邦題は[ 帝国を継ぐ者 ]だ。これまた、中身の無い作品に良すぎるタイトル。
 原書では、表紙に皇女は描かれていない。つまり、原書では、チョイ役はチョイ役として扱われていて、前面には出てこない。所が、翻訳版ではチョイ役が主人公然として、タイトルと表紙に登場してくる。こおいうのはチョット止めて欲しい。
 まあ、[ 帝国の賞金 ]というタイトルで、表紙が主人公のバウンティ・ハンタだったら買わなかっただろうが。そういう意味では、2作目で始めて本書を読んだ方も結構多いのではないだろうか。実際、検索してみると、2 作目を最初に手にした方が結構いる。又、評価も芳しくない。