ホームズ時代のポンド

 ホームズのDVDで、[ もう一つの顔( 唇のねじれた男 ) ]を見ていたら、


新聞記者(若手)の給料が2ポンド/週
という会話が有った。この事から、かなりアバウトだが、ホームズ時代のポンドを現在の日本円に換算すると、おおよそ

1ポンド=3万円
くらいと思われる。これだと先の給料は[ 24万円/月 ]となるので妥当な所か。作中では、物乞いが700ポンド/年という会話が有り、これは2,100万円/年。仮に税金で25%( *1 )持っていかれるとしても、1,575万円/年の残。若手記者の年収が約300万円/年なのだから、住み込みのメイドは250万円/年( *2 )以下とすると、メイドを一人雇っても1,325万円/年の残なので、「上流階級並みだ」という発言も妥当な感じ。但し[ 赤髪連盟 ]で、店を滅茶苦茶にされた店主への謝礼金は50ポンドなので150万円となるが、これは少々低すぎる感じも有るので、1ポンド=4万円くらいかもしれない。
 ちなみに[ プライオリ・スクール ]での報酬は12,000ポンド、現代の日本円で3.6億円... ?。これはいくら何でも大きすぎるような... うーん他の値は、それっぽいし... 。まあ、若手記者の2ポンド/週は、その通りなのだから、年間の生活費が100ポンド/年として、12,000ポンドは120年分相当。ワトソンと分けあったにしても、1/2という事は無いだろうから、この事件だけで8,000ポンドとすると、若手記者の倍の200ポンド/年の生活が40年は出来る計算。しかもホームズは独り身。*3
 実際には、他にも社会的地位の高い人物や国からの依頼も有ったので、ホームズは比較的裕福だった事が伺える。それにしても、物乞いが儲かるという都市伝説の起源は、もしかしてホームズ物か?

*1:物語の内容からみて、払っているとは思えないが。又、当時の高額所得者への税金は、そんなに高くはないだろうと推定( 根拠無し )。

*2: [ 給料 + 食費 ]として。実際はもっと低いと思います。

*3:少々アンバランスな印象も有るが、これは耐久消費財は現代の方が安く(品質や耐久性は低下している)なったが、いわゆる生活費は逆に高くなっている為でしょう。