コナン・ドイル殺人事件

 ドイルと言えば、
コナン・ドイル殺人事件 | ロジャー ギャリック‐スティールのライトノベル - TSUTAYA/ツタヤ
というのが有る。[ バスカヴィル家の犬 ]は別人の作品で、作者を毒殺してドイルが盗作したという物。ようはシャーロキアンによるホームズ研究物なのだが、殆どが本筋とは何の関係も無い幽霊談義に、かなりの部分が費やされている。正直、この時点で、呆れて放り投げた。なので、肝心の部分は読んでいないし、馬鹿馬鹿しくて読む気も無い。
 さて、[ バスカヴィル家の犬 ]はホームズ物としては雰囲気が異なるらしい。らしいというのは、私はそれ程の印象は無いからだ。第一、作家の作風が変わる事はそれ程珍しい事でも無いし、時と共に変化して行くものでも有り、その過程で変わりだねが出来る事も有る。しかも、この作品は[ 最後の事件 ]から8年後に発表された新作。作風が変わっていても不思議は無い。
 それにしても、ホームズ物を止めたがっていたドイルが、人を殺してまで盗作をするだろうか。しかもそれが復帰第一作で、内容の時系列は[ 最後の事件 ]の前。肝心の本を読んでいないので、何だが、今となっては推測の域を出ず、どのみち証明のしようも無い事でもある。ああ、つまらない物を買ってしまった。