ありがちな事

 一般の方が使用しているパソコンを弄る機会がたまに有るのだが、正直、よくこんな環境で使用するな〜と、恐れ入ってしまう。

解像度が合っていない。

 ノートだと、さすがにメーカが合わせて有るが、デスクトップだとメーカ側で設定していない事が有り、酷い場合は800x600 などという状態で使用している。勿論、ディスプレイ・グラフイックボード共に実際の解像度は遥かに上だ。本人に聞くと[ defaultで使用しているだけです ]となる。全体にボヤけた表示となるから、非常に見辛い。で、こういう事が結構多い。

起動に恐ろしく時間が掛かる。起動後も全体的に遅い

 これも、一般の方はパソコンはこんな物と思っているらしく、気にしていない様子だが、酷い場合は、スイッチを入れてから30分経過してもHDDに頻繁にアクセスしていて、まともな速度では操作出来ない場合が良く有る。さらに、ようやっとHDDのアクセスが無くなっても、非常に遅く、コントロールパネルすら開くのにも暫く待たされる。正直、よくこんな環境で使用する物だと呆れてしまう。しかも、こういうタイプのパソコンに限って、タスクトレイにアイコンがズラズラと並んでいて、思わず脱力してしまう。

拡張子やシステムファイルが表示されない。

 取りあえず表示と速度を何とかして本格的に弄り始めると、これ又、思わず脱力する現象に遭遇する。タイトル通り、拡張子やシステムファイルが表示されないのだ。で、さすがに、ここら辺で爆発しそうになる。

 最初の解像度は、MSに責任が有る。ディスプレイの解像度はわかっているのだから、初回設定時に自動設定してしまえば済む事。Vistaや7では確認していないが、XPでは自動設定はしてくれない。確か、解像度の情報取得は98で既に出来ていたのだから、自動設定するのが当然だろうと思う。自動設定に問題が有るのなら、せめて手動設定用の項目を初回設定に用意すべきだ。いづれにしろ、Linuxでも自動設定してくれるのに、有償のWindowsが自動設定しないのは、怠慢だろう。
 次に、速度だが、使いもしない機能満載のクソ重いシステムを作ったMSにも責任は有るが、妙なアプリを満載にしているくせに、これまた妙に少ないメモリしか搭載していないハードメーカと、アンチウイルスソフトにも責任の一旦が有る。特に、アンチウイルスソフトが激重なのはどうにかして欲しい。チューニングすれば、それなりの速度で動作するようには成るが、こんな事を一般の方にしろと?
 最後のファイル表示の問題は、前々から指摘されているにも関わらず、XPでも治っていない。Vistaや7では確認していないが、多分、治っていないのではないか。正直、MSには怒り心頭だが、それにしても、ここまでユーザを蔑ろにして、MACの物真似に拘るのは尋常ではないと思うのだが。そのくせ、もう一つの物真似先であるUnixに対する物真似は中途半端だ。拘るならUnixに対する物真似にこそ拘って欲しかった。