署名の位置

 検索していて面白い質問を見付けた。要約すると、

引用文の後に付く署名を、引用文の前に付けたい。

というもの。通常、引用文の前には引用元を明示する文が記載されるが、それが引用文の最後に付くメーラも有るのかと思ったら、そうではなく、いわゆる署名、つまりメールの最後に付けるシグネチャの事。要は、その署名をメールの文章の真中に記載したいと言っているわけで、正直、驚いた。
 引用は本文の一部だし、署名は[ 以上/以下の文を記載したのは私です ]という意味で付けるのだから、本文の冒頭か最後尾に付けるものと相場が決まっていて、メール云々以前に小学生でも知っている社会常識だからだ。例えるなら、小学校の作文で、自分の名前を原稿用紙の中央に記載したいと、主張しているようなもの。
 で、さらに調べていくと以下のような統計を発見した。

何と、実に33%、3人中1人が同様の考えを持っているというのだから驚きだ。さすがに此は変だと思って調べてみると、原因はいわゆる[ 全文引用 *1 ]の様子。つまり、最後尾に全文引用するので、その前に署名を付けたいというのが主旨のようだ。
 まあ、気持ちはわからないでもないが、そもそも全文引用自体が変なわけで、さらにそれは引用ではなく添付だろうと。

*1:正確には全文転記で、全文引用という言葉が矛盾している事は承知していますが、わかりやすさを重視して、ここでは[ 全文引用 ]という言葉を使用しています。