依存関係は把握しきれていない

 古い記事[ Microsoft MVPが語る(第7回)高橋 基信氏 | 日経 xTECH(クロステック) *1 *2]ですが、とりあえずメモがわりに。
 UnixWindowsの構造の違いが簡単に記載されていて、大変興味深い記事なのですが、2P目の以下の点に注目。

しかし,複雑に依存し合っているコンポーネント間の関係を,完全に把握している人はいるのだろうか。私はこのような観点でマイクロソフトと話をしたことがある。しかし彼らの回答は「依存関係は把握しきれていないので,パッチ適用の際は十分なテストを行ってほしい」というものだった。( Microsoft MVPが語る(第7回)高橋 基信氏 | 日経 xTECH(クロステック) )

 同じ事を自動車会社の方が言ったらどうなるだろうか。


「修理に依る影響は把握しきれていないので、リコールに依る修理の際は、ユーザにて十分なテストを行ってほしい」
おそらくは会社そのものの存続さえ危ぶむような自体になるであろう事は、容易に想像がつきます。
 もちろん、自動車とWindowsは別物という考え方も有るでしょう。しかし、コンピュータが今日何に使用されているのかに思いめぐらしてみれば、そのような考え方が的外れな事はすぐに理解出来ます( 原子力発電所イージス艦・宇宙ステーション・その他各種インフラ *3 )。
 いづれにしろ、頭の隅に留めておいた方が良い記事です。

*1:登録していないと読めないかも知れません。尚、登録は無料です。

*2:記事を書いている高橋 基信氏はsambaの関係者です。

*3:参考例の最初の2つがWindowsを使用しているのかは未確認ですが、多分違うとは思います。但し、3番めの国際宇宙ステーションは、確かWindowsを使用していたかと。まあ、酸素や電源等は最悪手動でも操作出来るようになっているでしょうが、あまり気持ちの良い話では有りません。