MDISがお詫び?

 高木氏のBlogで取り上げられているが、MDISが何らかのアクションを起こす様子。

と思っていたら、もう告知されている。又、itmediaでも取り上げられてる。まあ、さすがに業績に響いたでしょうから、非を認めざるをえなくなったという所でしょうか。

図書館ソフト開発業者「三菱電機インフォメーションシステムズ」(東京)を1年6カ月間の指名停止処分にしたと発表した。市は同社のソフト利用を2年後にやめる。
-中略-
指名停止期間を同市では過去最長の1年6カ月にした。


http://mainichi.jp/area/aichi/news/20101127ddlk23040212000c.html

 で、遅きに失した感は有るものの( *1 )、以下のように認識した事はいいのですが、

生じた問題の根本原因は弊社にあると認識し


http://www.mdis.co.jp/news/press/2010/1130.html

さすがに以下の記載は、記載自体は問題ないのですが、何故そのような仕様にしたのかの理由が欲しい所です。当時、すでにクローラは存在していましたし、それ依然に以下の使用方法でも、ユーザが集中したら、やはり同じ事が発生したでしょうし。

利用者が図書館のホームページの画面から操作することを想定した仕様となっており、岡崎市立図書館には2005年に納入しました。


http://www.mdis.co.jp/news/press/2010/1130.html

但し、記者会見では説明したようで、

元は館内からのアクセスを想定していたシステムで、それをインターネットにも公開したが、クローラーのようなアクセスに対する対応が十分でなく、対処療法的な対応を取ってしまった
三菱電機ISが図書館システム問題で謝罪、「SIerとして不十分な点があった」 -INTERNET Watch Watch

イントラネット用の物をインターネット向けに公開したとの事。この辺は、確か早い段階で可能性として有り得ると指摘していた方がいたと記憶している。[ イントラネット用の物をインターネット向けに公開 ]というのは、メーカのみの判断とは考え難く、最初に行った時は図書館側からの強い要望が有った可能性も考えられる。まあ、2件目以降はメーカ責任なのですが、いづれにしろ、[ インターネット向けに公開 ]した経過や理由も知りたい所。

 所で、例の件は危惧したように、ミスリードしている様子。こういうのを心配していたのですが... 。他にも、警察とか図書館関係者とか、ミスリードしていそうで、不安。

風の便りで耳にしたところでは、三菱電機ISの社員の一部は、大屋准教授の主張を示しながら「やっぱり俺たちは悪くない。アクセスした方が悪い。」としていたという噂であり、誠に困ったことである。

高木浩光@自宅の日記 - 三菱電機ISに求められているものは何か 岡崎図書館事件(10)

 いづれにしろ、この問題、もやはMDISだけの問題ではなく、今後、同様の問題が発生した場合、警察はどうするのかという、警察の見解の問題とか、図書館を含めた公共機関のメーカ選定と納品チェックの問題等とか、まだ問題は残っているのですが、その辺をどうすべきなのかと... 。

*1:というか、メチャクチャ時間が掛かりすぎ。